朝7時、白山市徳光町の工場のシャッターを開けると、ひんやりとした空気の中に鉄と油の匂いが広がります。昨日仕上げたばかりのスチール手摺が壁際に並び、今日はまた新しい図面が机の上で私たちを待っています。私たち西田鉄工は、こうした何気ない朝の光景を50年以上にわたって積み重ねてきました。

「鉄工所」という言葉から、どこか古い職人気質の世界をイメージされる方も多いかもしれません。ですが私たちが大切にしているのは、伝統的な技術を守りながらも、お客さまの要望に合わせて新しい挑戦を続ける姿勢です。今回は、創業から半世紀を超える私たちの歩みと、日々の品質管理の取り組みについてご紹介いたします。

創業昭和49年から続く、ものづくりへの想い

有限会社西田鉄工は、昭和49年の創業以来、石川県白山市を拠点として鋼構造物製作・機械製作・建築金物製作に携わってまいりました。平成3年7月23日には法人として設立し、以来、地域に根差した鉄工業者として歩み続けています。

創業から現在まで一貫して大切にしてきたのは、「お客さまの想いをカタチにする」という姿勢です。建築金物や鋼構造物の製作は、図面通りに加工すれば完成するという単純なものではありません。現場の状況、使用する環境、将来的なメンテナンス性まで考慮しながら、一つひとつの製品に向き合う必要があります。長年にわたり数多くのご依頼にお応えしてきた経験こそが、私たちの何よりの財産だと考えています。

項目 内容
創業 昭和49年
設立 平成3年7月23日
建設許可 石川県知事許可 第012373号
所在地 石川県白山市徳光町581番地
対応エリア 石川県・金沢市・白山市・北陸エリア

設計から製作・施工まで、一貫体制でお応えする理由

私たちが特に力を入れているのが、設計から製作、施工までを自社で一貫して行う体制です。打ち合わせ・現場調査から始まり、設計・提案、材料発注・製造、完成検査、そして納品まで、各工程を分業せずに自社内で完結させています。

なぜこの一貫体制にこだわるのか。それは、工程ごとに業者が変わってしまうと、図面と現場の間に小さなズレが生まれやすくなるからです。私たちは設計段階から「この製品がどう使われるか」を意識し、製作する職人自身が現場の状況を理解した上で手を動かします。だからこそ、納品後の手直しが少なく、お客さまにご満足いただける製品をお届けできると自負しています。

建築金物をはじめとした金属製品の製作はもちろん、手摺取り付けなどの施工も自社で対応しております。打ち合わせとご提案を重ねながら、お客さまのご要望どおりの製品を形にしていくことが、私たちの仕事の醍醐味でもあります。

製作の流れ

  1. 打ち合わせ・現場調査
  2. 設計・提案
  3. 材料発注・製造
  4. 完成検査
  5. 納品

品質を支える自社設備という強み

品質管理は、人の技術だけで成り立つものではありません。私たちは自社工場(工場面積595.41平方メートル、高さ全長8メートル、クレーン下7メートル)に、製作に必要な設備を幅広く揃えています。

溶接機だけでも、MAG半自動溶接機を6台、MIG半自動溶接機を1台、TIGアルゴン溶接機を1台、アーク溶接機を3台保有しており、製品の形状や材質、求められる仕上がりに応じて使い分けています。さらに天井クレーン(ホイスト2.8トン×2基、チェーンブロック2トン×1基)やプラズマ切断機、シャーリング、各種ボール盤なども備え、加工から組立までを社内で完結できる環境を整えています。

設備区分 主な内容
溶接設備 MAG半自動溶接機6台、MIG半自動溶接機1台、TIGアルゴン溶接機1台、アーク溶接機3台
切断・加工設備 プラズマ切断機、ノコ盤、ブレーキ、シャーリング、コーナーシャー
穴あけ・その他設備 ボール盤5台、磁気ボール盤3台、油圧パンチャーなど
運搬・揚重設備 天井クレーン(ホイスト2.8t×2基)、バッテリーフォークリフト、トラック各種

こうした設備を一通り自社で保有しているからこそ、外部への発注を最小限に抑え、納期やコストの面でもお客さまにメリットをご提供できます。また、設備の状態を日頃から自社の目で管理できることも、安定した品質を保つ上で大きな強みになっています。

信頼でつながる、地域とお客さまとの関係

私たちのこれまでの歩みを支えてくださったのは、地域の皆さまと取引先の存在です。長年にわたり、有限会社松﨑鉄工所さま、株式会社西川電機工業所さま、千代田機電株式会社さま、大和ハウス工業株式会社さま、玉田工業株式会社さまをはじめ、数多くの企業さまとお取引をさせていただいております。

このような信頼関係を築けたのは、決して特別な営業力があったからではありません。一件一件の仕事に真摯に向き合い、約束した品質と納期を守り続けてきたことの積み重ねだと考えています。鋼構造物製作という仕事は、表に出ることの少ない裏方の仕事ではありますが、建物や設備の安全性を根底から支える責任ある役割です。その自覚を持って、これからも一つひとつの製品づくりに取り組んでまいります。

取引先の業種は製造業、建設業、商社など多岐にわたります。それぞれの業界で求められる品質基準や納期感覚は異なりますが、私たちはお客さまごとの事情に合わせて柔軟に対応することを心がけています。同じ建築金物の製作であっても、住宅向けと工場向けでは求められる強度や仕上げが大きく異なりますし、季節や設置場所によって考慮すべき点も変わってきます。そうした細やかな違いに気づき、提案に反映できるのは、長年現場で経験を積んできた職人だからこそだと考えています。

品質管理で大切にしている3つの視点

私たちが日々の製作の中で意識している品質管理の視点を、改めてご紹介いたします。特別な仕組みというよりも、当たり前のことを当たり前に積み重ねるという姿勢を大切にしています。

1. 完成検査を必ず工程に組み込む

製作の流れの中に「完成検査」という工程を明確に位置づけています。図面通りの寸法になっているか、溶接部分に不備がないか、塗装や防錆処理にムラがないかなど、納品前に必ず確認を行います。検査を後工程ではなく一つの独立した工程として扱うことで、見落としを防ぐ意識づけにもなっています。

2. 設備の使い分けで仕上がりを安定させる

溶接一つをとっても、MAG半自動溶接機、MIG半自動溶接機、TIGアルゴン溶接機、アーク溶接機ではそれぞれ得意とする素材や仕上がりが異なります。製品の用途や材質に応じて適切な設備を選ぶことが、強度と美しさを両立させる第一歩だと考えています。複数の設備を自社で保有しているからこそ、案件ごとに最適な選択ができるのも私たちの特徴です。

3. 現場の声を製作にフィードバックする

納品して終わりではなく、施工後にお客さまからいただいたお声を次の製作に活かすことも大切にしています。実際に取り付けてみて気づいた点、使ってみて感じた使い勝手など、現場ならではの情報は図面だけでは得られない貴重な財産です。こうした積み重ねが、結果として「西田鉄工に頼んでよかった」と思っていただける製品づくりにつながると信じています。

なお、建設業の許可状況や事業者の実績については、石川県が公開している建設業許可業者情報からもご確認いただけます(※要出典)。石川県公式サイトはこちら

これからも「想いをカタチに」する仕事を

創業から50年以上が経った今も、私たちが大切にしている考え方は変わりません。お客さまが何を実現したいのか、その想いを丁寧にくみ取り、設計から施工まで責任を持って形にすること。そして、地域の皆さまに長く愛される会社であり続けること。これらは、これからも私たちが大切にしていく軸です。

時代とともに、建築金物や鋼構造物に求められる役割も少しずつ変化しています。耐久性やデザイン性はもちろん、近年では省力化や安全性への配慮、環境に配慮した素材選びなど、お客さまからのご相談内容も多様化してきました。私たちはこうした変化を前向きに受け止め、これまで培ってきた技術と設備を土台にしながら、新しい要望にもしっかりお応えできる体制づくりを続けています。

また、私たちが大切にしているもう一つの想いは、地域そのものへの貢献です。石川県白山市・金沢市をはじめとする北陸エリアで事業を続けてこられたのは、地域の皆さまに支えていただいたからにほかなりません。だからこそ、地元の建物や設備を支える仕事を通じて、これからも石川県の発展に少しでも貢献していきたいと考えています。

建築金物製作や鋼構造物製作、特注の機械製作など、石川県金沢市・白山市エリアでご依頼をお考えの際は、ぜひ一度私たちにご相談ください。経験豊富なスタッフが、お客さまのご要望に合わせた最適なご提案をさせていただきます。


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