AI技術が急速に発展し、多くの職種で自動化が進む中、溶接工という職業の将来性に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、実際には溶接工は今後も高い需要が見込まれる職種の一つです。
 

 
石川県白山市・金沢市を拠点とする有限会社西田鉄工では、50年にわたって鋼構造物製作・建築金物製作を手がけており、溶接技術を核とした事業を展開しています。長年の経験から見えてくる溶接工という職業の真の価値と将来性について、業界の現状と最新データを交えながら詳しく解説いたします。
 

溶接工の需要が高い理由

溶接工の将来性を語る上で、まず理解しておきたいのは、この職種がなぜ今後も高い需要を維持し続けるのかという点です。複数の要因が重なり合い、溶接工の重要性はむしろ高まっている状況にあります。
 

🔧 建設業界の深刻な人手不足

国土交通省の調査データによると、建設業界では深刻な人手不足が続いています。建設業就業者数は1997年のピーク時685万人から2022年には479万人まで減少し、約30%もの労働力が失われました。さらに注目すべきは年齢構成の偏りです。

年齢層
建設業
全産業平均
29歳以下
12.0%
16.3%
55歳以上
35.5%
30.8%

「参照:日本建設業連合会」
 
この数字が示すように、建設業界では若年層が極端に少なく、高齢化が深刻な問題となっています。特に溶接工のような技能職では、熟練した技術者の退職により、技術継承が急務となっています。
 

🏗️ インフラ更新需要の増加

日本では戦後復興期から高度経済成長期にかけて建設されたインフラの老朽化が進んでいます。橋梁、トンネル、港湾施設など、鋼構造物を中心とした社会インフラの更新・改修工事が今後本格化します。これらの工事には高度な溶接技術が不可欠であり、熟練した溶接工の需要は確実に増加していきます。
 
特に石川県では、北陸新幹線の延伸や港湾整備事業など大規模なインフラプロジェクトが控えており、地域における溶接工の需要はさらに高まることが予想されます。
 

 

AI時代における溶接技術の役割

AI技術の発達により多くの業務が自動化される中、溶接分野でも溶接ロボットの導入が進んでいます。しかし、これは溶接工の仕事がなくなることを意味するわけではありません。むしろ、人間にしかできない高度な技能がより重要視される時代になりつつあります。
 

🤖 自動化の限界と人間の技能

溶接ロボットは確かに単純作業や大量生産における効率化に貢献しています。しかし、現実の溶接現場では多様な課題があります。
 

ロボット溶接の限界
複雑な形状への対応困難:建築金物や手摺取り付けなど、現場ごとに異なる複雑な形状の溶接は、ロボットでは対応が困難です。

品質判断の難しさ:溶接の品質は外観だけでなく、音や火花の状態など、人間の五感による判断が重要な要素となります。

設備投資の課題:溶接ロボット導入には多額の初期投資が必要で、中小企業では現実的ではない場合が多くあります。

 
経済産業省のものづくり白書でも指摘されているように、自動化が進む現場でも人間の技能と判断力は不可欠です。特に多品種少量生産や現場での修理・改修工事では、熟練溶接工の経験と技術が求められます。
 

🎯 技能伝承の重要性

溶接技術の中でも、特に高度な技能を要する分野では、熟練工から若手への技能伝承が極めて重要です。MAG溶接、MIG溶接、TIG溶接など、各溶接方法には独特のコツや技術があり、これらは実際の作業を通じてしか身につけることができません。

溶接方法
主な用途
習得難易度
MAG溶接
鋼構造物・建築金物
中級
MIG溶接
アルミニウム製品
上級
TIG溶接
精密部品・手摺取り付け
最上級

「参照:厚生労働省職業情報提供サイト」
 

石川県における溶接工の機会

石川県は製造業が盛んな地域であり、特に金沢市・白山市周辺では機械製造業や建設業が地域経済を支えています。この地域特性が溶接工にとって豊富な就業機会を生み出しています。
 

🏭 地域産業の特徴と需要

石川県の製造業では、精密機械、建設機械、航空機部品など、高度な溶接技術を要する製品の生産が行われています。また、地域の特徴的な産業として以下のような分野で溶接工の需要があります。

建築金物製作

主な製品:手摺、階段、門扉、カーポートなど

特徴:オーダーメイド製品が中心で、高い技術力が求められる

需要:住宅・商業施設・公共施設で安定した需要

鋼構造物製作

主な製品:工場建築用鋼材、橋梁部材など

特徴:大型構造物の製作で、高精度が要求される

需要:インフラ更新・新規建設で継続的な需要

「参照:当社業務内容」
 

💰 キャリア形成と収入向上

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、溶接工の平均年収は全国で424.8万円となっています。しかし、技能と資格の取得により、年収は大幅に向上する可能性があります。
 
特に石川県のような製造業が盛んな地域では、熟練溶接工に対する需要が高く、資格や技能に応じた待遇向上が期待できます。溶接技能士、溶接管理技術者などの資格取得により、年収600万円を超える溶接工も珍しくありません。
 
また、現場経験を積むことで、将来的には現場監督や品質管理責任者へのキャリアアップも可能です。技術職としてのスキルを活かしながら、管理職としての道も開けているのが溶接工という職業の大きな魅力といえます。
 

今後も継続する溶接工の価値


AI技術の発達により多くの職種が変化を迫られる中、溶接工は人間の技能が最も重要視される職種の一つとして、その価値を高めています。建設業界の深刻な人手不足、インフラ更新需要の増加、そして自動化では対応困難な複雑な作業への需要により、溶接工の将来性は極めて明るいといえるでしょう。
 
特に石川県の金沢市・白山市のような製造業が集積する地域では、建築金物製作や鋼構造物製作において、熟練溶接工への需要は今後も継続的に高まることが予想されます。手摺取り付けなどの現場作業から、工場での大型構造物製作まで、幅広い分野で技能を活かすことができる溶接工は、まさにAI時代における「なくてはならない職業」といえます。
 
技術の進歩を恐れるのではなく、それを補完する人間の技能を磨き続けることで、溶接工としてのキャリアはさらに輝くものとなるでしょう。
 


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